利用者の声

VOICE

設計士の声

2016年8月、9月と続けて完成した「クール暖」を採用した2邸でのオープンハウスを行いました。キャッチフレーズは「エアコンのいらない家」。この言葉に惹かれた多くの方が見学にいらっしゃいました。両日とも35度を超える猛暑で、湿度も高い日でした。ところが玄関を開けると感じる、何とも言えない涼しさに、来る人、来る人が驚きの表情を見せたのです。

さらに、その家はゼロエネ住宅として太陽光ソーラーが4kw搭載されていましたが、約40坪のお宅で、家全体をそれだけ涼しく冷やしていたのに、1kw以上の売電をしていたのです。エアコンでは考えられない事実です。この快適空間をこれだけ低いランニングコストで実現できるのかと、設計した本人も、お客様も驚きました。そのうえ、エアコンであれば各部屋分の室外機が設置されるところ、クール暖は室外機1台のみだったのです。こうした素晴らしさを体感したお客様は必ずクール暖の設置を要望されるようになりました。

エアコンはカロリー計算が容易なため、大空間でも何畳用を何台付ければよいかスムーズに計算できますが、ふく射熱はそれが難しいという事情もあります。設備を購入すれば誰もが設置できるというものではありません。指定工務店さんに依頼することが必須となりますが、それさえも承知していただけるほど、皆さんその心地良さに惚れ込んでしまうようです。

専門業者の実体験

私たちは、35年以上にわたり、床暖房の設計施工のプロフェッショナルとして住環境の向上に努めてまいりました。初めてクール暖を体験した時、冬の暖房だけではなく、夏の冷房も可能なクール暖、そのうえ、床暖房は設置した部屋だけが暖かいのに対し、クール暖は設置していないところも暖かい事実に、床暖房は負けたと感じ、すぐにクール暖の採用を決めました。

クール暖は室内のプラスチック樹脂製の放熱パネルに夏は冷水、冬には温水を循環させる冷暖房システムです。こんなシンプルなシステムが、なぜ世の中に普及していないのか?床暖房は、温水を循環させ快適な空間を作り出すことができます。じゃぁ、冷水を流せば夏は涼しいじゃないか!確かにその通り。しかし、冷水を流すことは、そんなに単純な話ではないのです。

気温の高い中、冷たい水をグラスに注げば、グラスの周りには水滴がびっしり。このあたりまえに知っている結露というものが原因です。夏に配管に冷水を流せば結露が起きる。例えば、見えていない壁の中は結露によるカビが充満!なんていう恐ろしいことが起きないとも限りません。床暖房が開発された当初から誰もが冷水を流して夏も涼しく過ごせないかと考え続けてきました。

温水を流す技術では誰にも負けないと自負していますが、冷水は勝手が違います。何箇所かでテスト的に冷水を流してみましたが、結露障害が問題となり、断熱性能や気密性能、放射パネルの設置位置においても建築側からの影響が強く、思った通りの効果が出せませんでした。

また、住宅の断熱性能、結露、設置場所に対する見識の甘さが重なり、最初に設置させていただいた家ではカビや壁体内結露などの問題が浮上したことも事実です。それでもお施主さんは快適さに大満足されていたので、メンテナンスを施すことで解決できました。

理解して取り組んでくれる設計事務所や真摯に向き合って施工してくれる工務店さんなど、どれかがひとつ欠けてもお客様にとって満足できる形になりません。関わるもの全員がいい形を目指して取り組んで、初めて成り立つのが「クール暖」です。なぜなら、エアコンのように設置して終わりではないものだからです。「クール暖」は、建築業界の常識を打ち破る商品であると同時に、一つ間違えばクレーム対象になるリスクもある商品であることを施工者は忘れてはなりません。

クール暖は、一年を通して快適な環境を提供でき、安心で安全性にも優れ、床暖房でも実証されている「ふく射」という特性とみごとにマッチング。ヒートポンプを小型化し、温水も冷水も使える仕組みを作ってくださった熱源機メーカーさんにも感謝し、普及に努めたいと考えています。

メーカーより

当社は、独自でマンションのための外断熱工法を開発してきました。そんな中、都市部では、窓を開けるとうるさいし、かえって湿気が入ってきてしまう。そこで「必要最低限の冷暖房を」という発想から、「クール暖」の開発に着手しました。

常に目指しているのは、「快適性と省エネ性」の両立です。そもそもふく射式冷暖房装置というものは、気密性がある程度のレベルを超えていないと効果を十分に発揮できないので、施工条件を問われる商品でもあります。

「クール暖」は単独商品ではなく施工方法を含めたシステムなので、設計や施工者の連携が大切になります。また、高気密の家に住んでいても、春や秋といった中間期は窓を開けたほうが光熱費を抑えられるので、当社では「暮らし方」からアドバイスさせていただいています。

一つお伝えしておきたいことが、周波数。「クール暖」から発生する遠赤外線が人間の波長とぴったり合っているということが、文献によってわかりました。このことを科学的に突き詰めていけば、「健康」というワードに紐付けできます。いつの日か「クール暖」は「健康商品」だと、公式に言える日がくるかもしれません。